IH調理器体験会(西部のつどい)を実施しました

皆様こんにちは。
視覚障害当事者相談員の中村 忠能(なかむら ただやす)です。

2月14日に「西部のつどい」を実施しました。これは小倉の会場が遠くてなかなか参加できないという方のために、通常は毎月第3木曜日にプラザの入っている建物(アシスト21)の3階で行う「つどい」を市内の他の会場でも年に数回実施するものです。

三菱電機住環境システムズ株式会社の三上玉意さんを講師としてお招きし、視覚障害者に使いやすい同社の製品を使った調理体験を行うつどいは今年で7回目です。

参加者は視覚障害のある方8名、ガイドヘルパー2名、ご家族2名、講師と協力企業の方7名、プラザスタッフ3名の22名で、会場となった西部障害者福祉会館の調理講習室は大賑わい♪三菱さんの調理家電の音声ガイドが聞き取りにくいくらいでした(笑)

今年の調理体験では参加者同士で協力しながら次の3品を作りました。

・生チョコラスク
・イチゴの焼きもち
・揚げないオニポテ

バレンタインデーにちなんで作った生チョコラスクは、シュガーバターを薄切りのフランスパンに塗った後IHクッキングヒーターの魚焼きグリルで軽く焼き、生クリームと板チョコを弱火で温めて作った生チョコを先程のフランスパンに塗ってできあがり。

と、書くと簡単そうですが、視覚障害者がパンに何かを塗り広げる動作というのはなかなか難しいんですよ。

三角巾がよく似合うSさん

三角巾がよく似合うSさん 料理は普段しないそうですが熟練の料理人みたい!

 

イチゴの焼きもちは火であぶった「焼き餅」とバレンタインデーにちなんで(?)嫉妬する「やきもち」をかけたキュートなお菓子。白玉粉にイチゴジャムを混ぜた生地に白あんを包み、平たくしてからフライパンで焼きました。

両面をこんがり焼かなくてはならないのですが、フライ返しでひっくり返す動作はこれまたコツが必要です。フライパンの中に複数の焼きもちがあると、どの焼きもちをひっくり返したか分かりにくかったり、一つだけひっくり返したいのに一つだけフライ返しに乗っけるのが難しい…などなど。そのため1枚づつ丁寧に焼き上げました。

 

生地を手のひらでコネコネする女子チーム

焼きもちの生地を手のひらでコネコネする女子チーム

 

そしてオニポテ。何ぞや?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、オニオン&ポテト、つまり玉ねぎとジャガイモです。それぞれ適当な大きさにカットしビニール袋へ入れ、その中に調味料を入れて混ぜます。混ざったらそれぞれレンジグリルでこんがり焼き上げます。調理はそれだけです。簡単!

料理が出来上がったところで、待ってました!試食会です。
とても美味しく、お代わりをする方もいました。

 

できあがり

作ったものがこちら クロックポジションで12時がラスク 3時が焼きもち 9時が玉ねぎ 10時がポテト

 

最後に皆さんに感想を聞きました。「なかなか家では作らないものを作ることができた」「楽しかった」「おいしかった」などなど。ある参加者は「自分だけでは家で作れない」と言っていましたが、同行のガイドヘルパーさんから「○○さんができないことは私がしますので一緒に作りましょう!」と心強いサポート宣言が。ぜひ一緒に料理を楽しんでくださいね。

毎回作りやすいレシピや調理方法を考えていただく三菱電機の三上さん、そしてサポートしていただいた九州電力八幡営業所・田川営業所の皆様、EMショップ ムライさん、本当にありがとうございました。

次回のつどいは北九州市総合保健福祉センター(アシスト21)3階で毎月実施している定例のつどいです。開催日は2月20日です。メインイベントは「朗読とオカリナのつどい」です。

つどいは見学も出来ますので、ご興味のある方はプラザの視覚障害者支援グループまでお気軽にご連絡ください。