皆様こんにちは。視覚障害当事者相談員の中村 忠能です。
7月18日に視覚障害者のつどいを行いました。今月は視覚障害のある方22名、ガイドヘルパーとご家族14名、その他3名、プラザスタッフ4名の合計43名の参加者でした。
つどいの情報提供コーナーでお知らせした内容は以下のとおりです。
詳しい内容を知りたい方は視覚障害者支援グループまでご連絡ください。
①あいフレンズ北九州 活動報告と今後の予定 ・7月 4日 レク協会によるゲーム体験会(場所:ウェルとばた) |
②参加者から情報提供 7月22日より北九州でもついに西鉄バスが連節バスを運行開始。その関係で小倉駅バスセンターの1・2・3・4乗り場が変更されているので注意。 |
③プラザ視覚障害者支援グループより ・福祉用具プラザのイベント |
後半は中間の歌姫しきた こひばりさんによるトーク&ミニライブです!
まず、しきた こひばりって誰?という方のためにご紹介します。
しきたさんは八幡西区香月のご出身で、現在は北九州市のお隣 中間市にお住まいです。55歳の時に網膜剥離になり視力が急激に低下した頃は自殺を考えるほどに落ち込んでいましたが、徐々に前向きな気持ちを取り戻し、自分にも何か誰かのために役立つことはないかと考えた時「歌が大好きだから歌でみんなを励ましたい!」と思い立ち、これまでに中間市やその周辺地域の福祉施設等へ慰問活動をしてきました。活動を始めた頃はなかなか受け入れ先が見つからずに苦労されたそうです。
しきたさんの歌のうまさは折り紙つき。NHKのど自慢が2019年4月28日に中間市で開催された際、ハガキ審査で選ばれた250名が出場した予選会を突破し、テレビ中継された本選で出場者20名の中から見事合格の鐘を鳴らしたという、実力の持ち主です。
そんなしきたさん、歌だけではなくキレのある楽しいトークも魅力です。
中間市の飲食店にお一人でも出かけられるそうなのですが、初めて行った店で店員さんも白杖を持ったしきたさんにどう対応したらいいか分からず困っていたところ、しきたさんの方から上手くサポートしてほしいことを伝え、今ではその店の店員さんをしきたさん曰く「手なづけ」、視覚障害者がうれしいと感じるサポートをしてもらえるようになったそうです。「元気で明るく生きたら大丈夫。暗い人には誰も手を差し伸べてくれない。明るく元気に前を向いていれば誰かが助けてくれる。でも自分から声を出していかないと周りの人は分からない」としきたさん。参加者の多くがウンウンとうなづき、勇気付けられました。
歌は全部で7曲披露していただきました。その中には、こひばりという芸名だけあって美空ひばりさんの名曲「みだれ髪」、そしてNHKのど自慢でも歌った「愛燦燦」も。歌詞の内容も感動的ですが、しきたさんが歌い上げるとより一層 深い感動で心が満たされます。客席から自然と湧き上がったアンコールの声に応えて「瀬戸の花嫁」をみんなで歌いました。
笑いと感動をありがとう!しきたこひばりさん。すっかりファンになってしまいました。またつどいに来てくださいね。
次回のつどいは2019年8月8日です。いつもと違い第2木曜日の開催ですのでお間違いなく。
メインイベントは、生活に役立つ!?視覚障害者に関するクイズ大会です。暑い夏をより熱くするクイズを私 中村が出題しますのでお楽しみに。
つどいは見学も出来ます。ご興味のある方はプラザの視覚障害者支援グループまでお気軽にご連絡ください。