中途視覚障害者緊急生活訓練

北九州市から委託を受け、「中途視覚障害者緊急生活訓練事業」を実施しています。

生活訓練の対象は北九州市内にお住まいの身体障害者手帳(視覚障害)を所持している方や難病等(障害者総合支援法に定める疾病)の方です。

訓練費用は無料です。ただし、公共交通機関を利用する訓練や調理訓練を希望する場合は実費負担(交通費や食材料費等)が必要になります。

案内チラシ(1)(PDF形式:205KB)

案内チラシ(2)(PDF形式:271KB)

生活訓練ではどんなことをしていますか

訓練を受ける方のニーズや身体状況・生活環境等に応じて訓練内容を決定し、緊急度等を勘案して実施します。訓練は担当訓練士と受講生との1対1で行い、訓練回数はおおむね週1回で2~3ヶ月、1回あたりの訓練時間は1時間半から2時間です。ご家族やヘルパーの同席もできます。

訓練は主に受講される方のご自宅に訪問して行いますが、福祉用具プラザに通って受けることもできます。

どんなことができるのか、どんな技術や知識を身につけるといいのか、分からない方はまずご相談ください。
視覚障害者支援の専門スタッフがアドバイスします。

白杖やパソコン、点字器等、訓練に必要な用具をお持ちでない方にはお貸しします。訓練受講で自信がついてから購入をご検討ください。

訓練内容の一例です。

 

歩行訓練

あなたに合った白杖を選ぶお手伝いをします。
介助歩行(ガイドヘルプ)の方法や受け方、屋内での安全な移動方法、白杖の使い方、自宅周辺での歩行訓練や公共交通機関を利用する訓練、通学や通勤ルートの移動、夜間歩行訓練などを行います。

コミュニケーション訓練

視覚障害者用パソコンソフトやWindowsの画面を見やすくする設定を利用し、パソコン操作の基礎やタッチタイピング、メールの送受信、インターネットの活用方法などを練習します。また基礎的な点字の読み書きや、ハンドライティング(書字訓練)、スマートフォンやタブレット端末の基本操作も練習しています。

日常生活動作訓練

調理や掃除、金銭管理の工夫、視覚障害者用ポータブルレコーダーを使った録音図書の楽しみ方など、起床から就寝までに必要な身辺処理・家事技能に関する訓練です。視覚障害がある方が使いやすい用具や便利グッズをご紹介します。

社会参加訓練

毎月第3木曜日に北九州市総合保健福祉センターで「視覚障害者のつどい」を実施しています。詳しくは「視覚障害者のつどい」をご覧ください。

訓練受講者の声

Sさん(八幡西区在住)

私は中途視覚障害者です。数年前、急に視覚障害者となり、途方に暮れ精神的にもかなり参ってしまいました。あるとき福祉用具プラザの存在を知り早速連絡したところ、すぐに歩行訓練士のTさんとMさんが対応してくださいました。

まず自宅に訪問していただき、現況の聞き取りと困っていることについて相談をしました。教えていただく方の職名が「歩行訓練士」でしたので、てっきり歩行に関することのみを教えてくださるものと思っていました。ところが訓練士さんの口から出た言葉は「自分たちの仕事は生活全般にわたって中途視覚障害者が困っていることを訓練します」でした。その言葉は、視覚障害者となってあまり時間が経っておらず生活する上でいろいろと不便を感じていた私にはありがたい言葉でした。

初年度の訓練は一回二時間で、週一回、十二週でした。まず訓練する項目を相談し、私に合う白杖を選んでもらいそれを購入しました。白杖の意義や目的、基本的な使い方を屋内で教えていただき、その後は外に出て練習しました。戸外での歩行訓練は数回続く予定でしたが、雨男の私が悪いのかMさんが悪天候を呼んだのか(笑)、外に出る気にならない天候が続き、以後はほとんど室内での訓練となりました。

私は視覚障害者となって以来、パソコンもiPadも使えないと思い放り出していました。そんな私に、Mさんが再び希望を与えてくれました。それは「パソコンもiPadも使えますよ。パソコンには画面を読み上げてくれる音声読み上げソフトがありますし、iPadには視覚障害者サポートアプリが入っています」と。

それからはごくまれな天気の良い日を除き、ほとんどの訓練日を室内でパソコンとiPadの操作練習にいそしみました。最初のうちは健常時とは異なる操作法に戸惑いましたが、Mさんが根気よく繰り返し教えてくださったおかげでなんとかなってきました。もちろん画面上の図も写真も見えませんが、文字で書かれた情報は読み上げてくれますし、文字を入力することもできますので、ネットサーフィンのみならず、メールもLINEもできるようになりました。今ではiPhoneにも親しんでいます。

最もうれしかったのは、それまでラジオなどからしか得られなかった情報が、情報サイトやSNSなどから得られるようになったことです。社会、経済などの世の中の動きや地域情報からスポーツ情報まで得られるようになり、それまで感じていた社会からの疎外感がずいぶん軽減されました。

そのほか、視覚障害者の社会性向上のための「つどい」という福祉用具プラザで行われている会や、東部・西部障害者福祉会館などで企画された行事を紹介いただいたり、日常生活を補助する道具を教えていただいたりもしました。

いろいろと書いてきましたが、福祉用具プラザを知り、歩行訓練士さんに出会ったおかげで、私の生活の質はかなり向上しました。歩行訓練士さんやサポートしてくださる方々には感謝の言葉もありません。私のように中途視覚障害者となり、悩んでいる方や困っている方はぜひ福祉用具プラザに相談することをお勧めします。

訓練を受けるにはどうしたらいいですか

福祉用具プラザ北九州 視覚障害者支援グループにご相談ください。

このページに関するお問い合わせ

福祉用具プラザ北九州 視覚障害者支援グループ
電話093-522-8721 (受付時間 月~金の9時~17時30分)